オスガズム 蓮実クレア
最初に置く一本を選ぶなら、これしかありませんでした。好みを人に説明しようとすると、結局この作品の話になります。自分の基準がここで決まった、という感覚があります。
良かったところ
蓮実クレアの攻め方が、とにかく優しいことです。攻めるという言葉から想像する圧の強さや、相手をやり込める感じがありません。終始こちらの側に立ってくれている。強さで押し切る演技とは別の方向で、圧倒的でした。
そして、本人が楽しそうにしています。役割としてやっているのではなく、相手がどうなるかを見るのが面白いんだろうな、という空気がある。だから相手の顔をよく見ています。反応を確かめてから次に進むので、置いていかれる感じがありません。優しさの正体はたぶんこれで、相手を壊しにかかっていないから、見ているこちらも安心して見ていられます。
もうひとつは、最後に出てくる男優です。かわいい、という言い方が一番近い。気持ちよさそうにしているのに、態度はちょっとツンツンしている。そのちぐはぐさが良くて、記憶に残っているのはむしろこちらかもしれません。受け手の側の表情まで作品の魅力になっている、というのは、あとから考えると珍しいことでした。
売り文句とは違うところ
販売ページの紹介文は、激しさを前に出した書き方をしています。実際に見ると、まるで印象が違う。激しさを期待して買うと肩透かしを食らうかもしれませんが、この作品の良さは別のところにあります。
合わないかもしれない人
激しさや、支配する・されるという緊張感を求めて見ると、物足りないと思います。静かなものが好きな人向けです。